採用代行とは?サービス内容や採用をアウトソーシングするメリットを紹介
採用代行とは、採用に関する業務(応募者の母集団形成・面接・合否連絡など)を依頼できる専門業者です。採用代行へ業務を依頼すれば、これまで本業と並行して採用業務を担当していた社員もコア業務へ集中できるようになるため、会社の業績もアップしやすくなります。
また、自社にとって最適な人材を効率よく獲得できるといったメリットもありますので、なかなか求めているような人材を確保できないとお悩みの場合はぜひ利用してみましょう。
今回は、採用代行で依頼できるサービスの内容や、利用するメリットと注意点を解説します。
目次[非表示]
- 1.採用代行で依頼できる業務
- 1.1.採用計画の策定やブランディング
- 1.2.希望者の募集やアプローチ
- 1.3.応募者の各種適性検査・管理
- 1.4.業者によっては面接自体の代行も可能
- 1.5.会社の人事への研修
- 1.6.定着化のサポートと離職者対応
- 2.採用代行を利用するメリット
- 3.採用代行を利用する上での注意点
- 4.まとめ
採用代行で依頼できる業務
採用代行では主に以下の業務を依頼できます。
- 採用計画の策定やブランディング
- 希望者の募集やアプローチ
- 応募者の各種適性検査・管理
- 面接
- 会社の人事への研修
- 定着化のサポートと離職者対応
それでは、実際に依頼するとどのようなことをしてくれるのか、業務内容ごとに詳しく見ていきましょう。
採用計画の策定やブランディング
どのような人材を募集しているのかという自社の要望をもとに、採用の流れについてアドバイスをもらうことができます。また、必要に応じて採用活動に必要な会社のブランディングを策定してもらうことも可能です。
希望者の募集やアプローチ
各種媒体やダイレクトメールなどで露出を増やしながら、就職・転職希望者に会社をアプローチしてもらえます。まずは多くの人に会社の存在を知ってもらうことが重要なので、アプローチはとても大事な役目といえるでしょう。
応募者の各種適性検査・管理
膨大な就職希望者の中から会社に合った人材を見つけ出す作業は非常に大変です。しかし、採用代行へ業務を依頼すると、応募者へ各種適性検査をおこなってくれるだけでなく、効率よく人材を管理できるツールを提供してもらえることもあります。
業者によっては面接自体の代行も可能
すべての業者が対応しているわけではありませんが、採用代行業者によっては面接まで代行してくれるところもあります。面接の実績が浅い企業や、なかなか自社に合った社員を獲得できていない企業は、プロに依頼をすると、適切な人材を確保しやすくなるでしょう。
ただし、面接を丸投げしてしまうと認識の相違から求めているような人材を確保できない場合もあります。後々トラブルにならないよう、面接まで依頼する場合には社員がその場に同席したり、最終決定権は会社に委ねてもらったりすると良いでしょう。
会社の人事への研修
採用代行は採用業務を委託できるだけでなく、採用に関わる人事へのアドバイスやトレーニングも依頼できます。採用担当者のレベルが上がれば採用代行へ依頼しなくても自社に合った人物を確保できるようになるので、長期的な目で見ると経費削減にもなるでしょう。
定着化のサポートと離職者対応
せっかく新入社員が入ってきても、短期間で離職してしまっては意味がありません。採用代行では入社後に社員のメンタルケアを行ったり、退職者が出た場合に退職理由を分析したりすることもできます。社員が定着化すれば、会社の年間採用計画も無理なく達成できるでしょう。
採用代行を利用するメリット
採用代行を利用することで、以下のメリットが得られます。
- ノウハウを活用したミスマッチの少ない人材確保ができる
- 応募や管理などの時間・金銭コストを削減できる
- 社内のリソースをコア事業に専念できる
各メリットについて詳しく解説していきましょう。
ノウハウを活用したミスマッチの少ない人材確保ができる
採用代行は採用に関する業務に特化した専門業者なので、一企業の採用部門よりも多くのノウハウを持っています。長年蓄積されたノウハウを社内に取り入れることで、会社が欲する人材に近い人員を確保できるようになるのです。
応募や管理などの時間・金銭コストを削減できる
社員を新しく応募したり、就職希望者リストを管理したりという作業は多くの時間と金銭コストを必要とします。しかし、採用代行へ業務を依頼すれば、採用に関する業務をすべてプロに依頼できるので、優秀な人材を短時間・低コストで獲得できるようになるのです。
社内のリソースをコア事業に専念できる
採用業務は通常業務と並行しておこなわれるため、採用担当者はこの時期とても忙しくなります。しかし、採用に関わる業務を採用代行へすべて依頼すれば、全社員が本来おこなうべきコア事業へ専念できるようになるのです。
コア事業へ関わる時間が増えると会社の業績がアップするだけでなく、ミスも少なくなるため、会社の評判も良くなり社内の雰囲気も良くなるでしょう。
採用代行を利用する上での注意点
ただし、採用代行を利用する際は以下の点に注意が必要です。
- 採用に関するノウハウが蓄積されづらい
- 中途採用の場合、コストが上がる傾向にある
採用代行の導入をご検討中の場合は、事前によく確認しておきましょう。
採用に関するノウハウが蓄積されづらい
採用代行へ採用業務を依頼すると、社員がコア事業へ専念できるようになるといったメリットがある反面、採用に関するノウハウが自社へ蓄積されづらくなってしまうという点に注意が必要です。
ただし、人事への研修が積極的な業者を利用すれば採用に関するノウハウを自社へ蓄積できるので、採用代行を選ぶ際には研修サービスのある業者を選ぶのがおすすめです。
中途採用の場合、コストが上がる傾向にある
新卒採用の場合は決められた期間で募集・採用をおこなうため、30万~60万円/月程度で業務を依頼できます。しかし、中途採用の場合は適切な人材が求人を出したタイミングですぐ見つかるとは限らないため、見つかるまでは依頼が継続となってしまい、新卒採用に比べてコストが高くなる傾向があります。
ちなみに、採用代行の業務別料金相場は以下のとおりです。依頼をする人数が少なければコストも下がります。以下の料金は20人程度の場合の料金相場ですから、大きな企業の場合は倍以上のコストがかかるでしょう。
例)
- 合否連絡:2万円/月
- 面接:5万円/回
- 内定者フォロー:5万円/日
- 会社説明会:5万円/回
自社で採用業務をおこなった場合も会場費や備品代、募集にかかる費用などは必要です。いずれにしても、採用活動は決してタダではできませんので、ご注意ください。
まとめ
採用代行を利用するとコストはかかりますが、そのぶん採用担当の社員が本来の仕事に専念できますし、質の良い人員を効率よく確保できるようになります。また、業者によっては採用後も社員のメンタルケアをしてくれるところや、採用担当者の研修をしてくれるところもあるので、業者選びの際はこれらのサービスも利用できるところがおすすめです。