【2020年】アウトソーシングとは?派遣との違い|メリットやデメリット・注意点

アウトソーシングと派遣や外注、シェアードサービスの違いを正しく理解していますか?
外注などを代表する外部の人材・システムを利用する業務形態は、これまでにも存在しました。しかし、近年はアウトソーシングという形での業務委託が注目されています。

アウトソーシングと外注は、似て非なる外部委託形態であり、違いを正しく理解することで、自社の課題に最適化された業務委託を行うことができます。
アウトソーシングの業務形態、その他の業種との違い、また、メリットやデメリット、注意点を解説します。

アウトソーシングとは

アウトソーシングとは、外部から人材やサービスを調達して、自社の強化を図る業務形態のことです。
具体的には、内部で賄っていた業務を外部に委託することで、コスト削減や業務の効率化を目指します。

特に外注は形だけ見るとアウトソーシングに似ていますが、形態は異なります。
一部の生産や工程を委託するのみの外注とは違い、アウトソーシングは特定の業務そのものを委託するイメージです。
アウトソーシング業者は委託された業務をシステマティックに遂行し、コスト削減と品質の向上を図ります。そして企業側は、外部委託によって確保したリソースをコア業務につぎ込むことができ、企業の独自性を高めることができます。

アウトソーシングの需要が高まっている背景

アウトソーシングの広がりは、時代的背景もかかわっています。
ビジネスのグローバル化が進み、技術が進歩する中、終身雇用の崩壊を代表として、「労働者に優しい雇用形態」が崩壊しつつあります。
企業は1つの分野だけで勝負するのではなく、経営を多角化して将来に備えようとしていますが、その場合、新たな人材や別分野のノウハウを獲得しなければなりません。
しかし、経営資源が限られている、少子化が進んでいるなどの理由から、今度は人材不足という新たな課題がつきまといます。

そんな中、アウトソーシングは専門分野のノウハウを人材や業務・業種単位で委託でき、企業が抱えている課題を解消することが可能。
最初は委託できる業種も限られていましたが、今ではかなり広い分野の業務を委託できるようになり、急速に需要が高まっているのです。

アウトソーシングのメリットとデメリット

アウトソーシングによって企業にもたらされるメリットはどんなものがあるのでしょうか? デメリットと合わせて見ていきましょう。

アウトソーシングのメリット

専門的ノウハウを蓄えている業者に業務を委託することで、自社では実現できないクオリティで業務を行うことができるというメリットがあります。
また、多角化経営の場合は特に新しい部署や分社の設立により、企業が肥大化してしまうという弊害がありますが、ノンコア業務をアウトソーシングすることで、企業形態をコンパクトにとどめることができます。
さらに、社員がコア業務に専念する時間が増え、企業の独自性が高まります。ビジネス競争で企業が生き残っていくためには、企業特有のサービスを生み出す部分にリソースを注力しなければなりません。アウトソーシングによって社員をできる限りルーティン業務から解放することで、企業の競争力そのものが強化されます。

アウトソーシングのデメリット

一方、アウトソーシングにはデメリットも存在します。
外部に業務を委託するため、情報漏えいのリスクは常につきまといます。
また、社内にノウハウが蓄積されないため、業者への依存率が高くなる、といったデメリットも。
さらに、自社の業務を把握しにくい、依頼先との認識にズレが出てくるといった弊害も予想されます。ガバナンスが弱体化し、仮にアウトソーシング業者に何かあった場合、共倒れしてしまうことさえあります。

アウトソーシングと人材派遣・シェアードサービスとの違い

アウトソーシングとその他のサービスの違いについて見てみましょう。

人材派遣との違い

アウトソーシングと人材派遣は、似ているようで異なる業種です。両者の違いを理解することで、うまく組み合わせて利用することが可能になるでしょう。

サービスの違い

業者のスタッフや派遣社員を企業が直接雇用しないという点では、両者は似ているといえます。
ただし、アウトソーシングは「業務の受託」をサービスとし、人材派遣は「人材の派遣」をサービスとしています。
結果として行われる業務が同じであっても、スタッフや派遣社員に対して、企業がどれほどの権限を持つかに違いが出てきます。

対価の違い

アウトソーシングではサービスへの対価が生じるのに対し、人材派遣では労働時間に対価が生じます。
人材派遣の場合、派遣社員が社内に常駐するため、企業の経営状況・業務量にかかわらず一定の対価が生じますが、アウトソーシングは必要なサービスにだけ対価が生じます。
そのため、アウトソーシングは繁忙期や閑散期など時期によって委託量を変化させることができ、企業のニーズに最適化した形で外部リソースを活用できます。

業務の指示系統の違い

アウトソーシングでは業者に業務が委託され、業務に対する責任も業者が負います。
一方、人材派遣では派遣社員に対して企業が指示をして業務を遂行させるため、責任は企業側にあります。

シェアードサービスとの違い

最近は、シェアードサービスという言葉も出てきています。
シェアードサービスとは、グループ会社を持つ企業が業務効率化を図る際に取られる経営手法の1つです。
会計や人事など、各グループ会社が個別に持っている部署を1か所に集約し、運営していく経営手法です。
個別に持っていた部門を統合するため、アウトソーシング以上に長期的な取り組みが必要であり、大掛かりな経営改革といえます。
アウトソーシングは業務を切り出して外部に任せてしまいますが、シェアードサービスはグループ会社に業務整理を任せるという点で両者は異なります。

アウトソーシングを導入する際の注意点

それでは、アウトソーシングの導入における注意点について見ていきましょう。
以下の2点を挙げることができます。

業務内容の確認

いざアウトソーシングを導入することが決まった場合、業者に委託する業務の内容を、厳密に選別する必要があります。
デメリットの項目でも前述したように、アウトソーシングした業務は、ノウハウを蓄積できないという欠点があります。
そのため、企業の柱となるコア業務や、成長させていくべき業務はアウトソーシングには適していません。
他社でもできる業務や、ノウハウの蓄積が必要ないノンコア業務を適切に見分ける判断力がカギになります。

報告・ミーティングを定期的に行う

アウトソーシングした後、業者にすべてを任せきりにするというのも問題です。
アウトソーシングによってサービスの品質が落ちるのであれば、一方的に業者だけが悪いのではなく、委託内容の共有方法にも問題があります。
上がってきたサービスの品質や業務体制を定期的にチェックし、業者と認識のずれが生じないよう、綿密な連絡体制をとる必要があります。

まとめ

終身雇用が当たり前で、業務を効率的に行うという考え方が薄かった以前とは違い、今はいかに少ない人材を有効活用して、独自のサービスを作り上げるか、という考え方が主流になってきています。
ノンコア業務はIT化が進み、ノンコア業務自体を専門とする業者が仕事を請け負う時代がますます進んでいくでしょう。
社員を定型業務から解放し、よりユニークな企業成長をもくろむために、アウトソーシングの導入は極めて検討しがいのある経営手法だといえます。

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